埼玉でネットサーフィン大会開催 華麗な波乗り競う


写真=写真と本文は関係ありません

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広大なインターネットの海でネットサーフィンの技術を競う「全国ネットサーフィン大会」が1日、埼玉県さいたま市で開催された。全国から腕自慢1000人が参加し、熱い波乗りを繰り広げた。

この大会は、国民のインターネットに対する興味関心を高めようと日本ネットサーフィン協会が主催。今年が初めての開催で、当初は茅ヶ崎市や鴨川市、木更津市での開催を目指したが自治体から断られたため、唯一立候補した「海無し県」である埼玉県さいたま市で開かれた。

競技は10分間の制限時間内に、ネットサーフィンのタイムのほか、技術、難易度、美しさなど各項目を採点して行われる。最初に登場したのは地元埼玉県の河合宏明さん(28)。観衆の声援をいっぱいに受けてパソコン画面に向かったが、自分の部屋から出るのが15年ぶりだったこともあって波に乗れず、ブラクラサイトを開きウィンドウが無限に出てしまい時間切れに。

次に登場した長野県の山内健次郎さん(37)はホームページに設定されていたヤフージャパンから2ちゃんねるに飛ぶと、そこで犯罪予告と見られる書き込みを発見。すぐさま警視庁のサイバー犯罪通報ページへ移動して通報したが、その後で2ちゃんねるへ戻って自ら犯罪予告を書き込んだところで逮捕され、手際の良さは評価されたが惜しくも失格となった。

優勝は、栃木県から参加した長田輝明さん(56)。開始直後はツイッターのトレンドに表示されたリンクを辿る熟練の技を披露。途中でスパムアドレスを踏むミスもあったが、終盤にウィキペディアの「ピエール瀧」の項目から2クリックで「ニャホニャホタマクロー」につなげる大技で優勝を決定付けた。

主催する日本ネットサーフィン協会では、「ネットサーフィンは一緒に海に行く友人も着ていく服もいらないので、誰でも楽しめる」とし、「来年はもっとたくさんの参加者が集まってほしい」と展望を語った。