尖閣諸島をW杯候補地に? 鵺山氏が示唆


民生党の鵺山悠紀夫元首相は18日、クラブW杯が開催中のUAEを訪れ、FIFAのブラッター会長と会談した。会談後に会見を開いた鵺山氏は、「尖閣諸島 で2026年以降のW杯を開かせて頂きたい、という思いを提案をさせて頂いた」と語り、日中双方で問題化する尖閣諸島で世界最大のスポーツイベントを開く 考えを明かした。

自身が代表を務める「世界スポーツ友愛議員連盟」の特使としてUAE入りした鵺山氏は、ブラッター会長と2時間に渡って 会談。「ほとんど『宇宙の素晴らしさ』について語っていた」(関係者筋)というが、最終的には尖閣諸島を2026年以降のW杯開催候補地とし、日中両国で共同立候補する考えを表明したという。

日本は2022年のW杯開催に立候補していたが、政府保証などの面から落選した経緯がある。「それが念頭にあった」(前述の関係者)という鵺山氏は、政府方針として尖閣諸島開催を推進する案を温めていたと見られる。

会見では「友愛のスポーツイベントを開く道筋が見えた。頑張れ、という声援もたくさん頂いている」と語り、明るい展望を示した鵺山氏。しかし一部の民生党関係者からは「全く知らされていない」「勝手にやっていてほしい」との声も聞かれるなど、先行きは不透明だ。また、日中両国での世論の動きも見えていない。

ブラッター会長はこの件に関して、「彼は何者だ?政治家というジョークは笑えなかったよ」とだけ述べた。