父兄競技でドーピング違反「いいところ見せたかった」

父兄競技でドーピング違反「いいところ見せたかった」


写真=小麦粉

写真=小麦粉は筋肉増強に効果がある

東京都杉並区の私立ソーカル第3幼稚園は27日、今月開かれた運動会の父兄競技で優勝した男性(39)をドーピング違反で失格処分にしたことを明らかにした。

園によると、処分を受けた男性は年長さくら組に通う園児の父。26日に行われた運動会の「父兄徒競走」に参加すると、100メートル走を10秒06で優勝。玉入れや借り物競争でも幼稚園レコードを上回る成績を残し、さくら組総合優勝に貢献した。

しかし、あまりに圧倒的な成績と異常に発達した体付きを不審に思った職員がドーピング検査を提案。尿検査の結果、園則で使用が禁止されている筋肉増強剤が検出されたという。事態を重く見た園側は男性を失格とし、永久追放とすることを決めた。さくら組の優勝も取り消し、2位のラフレシア組が繰り上げ優勝となる。

聴取に対して男性は「子どもが見ているのでいいところを見せたかった。この日のために一年をかけて体作りをしてきたが、思うように筋肉が付かず薬に頼ってしまった」と使用を認めている。男性の子どもは徒競走で1位を記録していたが、こちらは薬物は検出されなかったという。園は来年以降の運動会に向け、参加者全員のドーピング検査を徹底する方針だ。