「ハリウッド1バカな男優」にタカ・ワタナベ
ハリウッドの芸能専門ニュース局HENB(通称ヘンブ)は14日、2004年の「第74回アメリカ1バカな人物(俳優)賞」としてタカ・ワタナベ(46)を選出したと発表した。受賞の理由としては「全て」が最も多かった。また、HENBは同時に「アメリカ1目からの言葉が熱い人物」にキャサリン・ウォーカー(23)らを選出した。
こ の賞は、1931年から続く伝統あるもので、毎年年末になると、選ばれた俳優およびHENB記者からの投票で決定される。過去の受賞者としては、” ロウソク女優”サラ・ロマ・ミーレや”マエストロ”ことイャナニウォイ・ベンジョー、”喜劇王”のチャーリー・チョップリンといった有名俳優・女優、最近 ではブラッド・ポットやチャン・リーらがいる。
今回受賞者となったタカ・ワタナベは、日系2世のアメリカ人。日本での知名度は低いが、 80年に「オクラホマ・ビーンズ」でハリウッドでビュー以来、禅僧を思わせる東洋的なオーラを放つ演技で注目され、現在までに出演映画は30本を越える”名脇役”。近年は日本映画界への進出も目立ち、今年は出演作「あした、会えます」や「RICA」が公開された。
今回の受賞理由となったのは、「全て」。 これは、今年6月にフランスのポール・レノン監督からの06年公開予定映画「KYOTO−GEISYA」の出演オファーを蹴り、日本のテレビ局でコント番 組へ出演したため。この番組での出演料は90万円で、一方レノン監督からのオファーは500万ドル(約6億円)だった。
出演依頼を断った 理由についてワタナベは、「私の中で、こちらが優れた企画だから選んだと言うわけではない。ただ一つ言えることは、私は常に自分を存分に表現できる仕事し か選ばないと言う点だ」としたが、この発言は一時期アメリカ映画界で「最もホットな言葉」として知られた。選出された結果についても語り、「光栄だ。過 去、この賞を受けてからステップアップした人物は多いからね」と歓迎する様子だった。
HENBのカーター副局長は、「最後の最後まで投票がもたつきました。ワタナベ以外にも、”ダンゴ虫の役を受けた”フィル・ジョンソンや”自殺のシーンで本物の毒を要求した”ナターシャ・フランコスヴァらがいました」と語り、白熱した展開を告白した。
今回の「2004年アメリカ1○○な人物(俳優)賞」は、以下の通り。授賞式は19日午後6時から、ハリウッド・ニューカヴァリのサルマントン・ホテルで行われる予定。
- アメリカ1馬鹿な人物…タカ・ワタナベ
- アメリカ1目からの言葉が熱い人物…キャサリン・ウォーカー
- アメリカ1たくさんの週刊誌に載った人物…トム・クレンシー
- アメリカ1くさい言葉を吐いた人物…ナタリー・グレース
- アメリカ1一番多く髪が抜けた人物…フレデリック・ブッシュ
- アメリカ1多くの青年を”起こした”人物…アイ・メーリン
- アメリカ1早口な人物…カルモ・オズガー
- アメリカ1トマトジュース嫌いな人物…ジャック・ルソー
- アメリカ1演技が下手な人物…ミラ・ヴォダヴィルグ
- アメリカ1笑顔がひまわりみたいな人物…エリオット・ブラウンド