60年前の新紙幣図案候補を発見 大阪
60年前にGHQが、当時支配下の日本での発行を予定して印刷した紙幣の図案(11枚)が、24日に大阪府の御堂大森文化会館で発見された。ルーズベルト大統領、マッカーサー元帥らがデザインされ、GHQによる日本占領の全貌を知る貴重な資料となりそうだ。
この紙幣は、マッカーサー元帥率いるGHQが日本での発行を目指して提案したものと見られ、肖像は当時のルーズベルト大統領やマッカーサー元帥自身が当てられている。
日米交流史研究家の土井哲也さんは、「アメリカは当時、敗戦国である日本を「51番目の州」にする方針があったとされるが、これまで明確な根拠は無かった。しかし、今回このような資料が発見されたことは、戦後の日米関係を探る上でも非常に大きな意味を持っている」と語った。
同時に発見されたGHQの記録によれば、1945年9月23日に大阪で印刷されたこの紙幣の発行を日本側へ求めたものの、猛反対を受けて撤回することになったと言う。