ギリシャ、ユーロを離脱 「音楽性の違い」理由に
ギリシャは17日、ユーロからの離脱を正式に表明した。国民による総選挙やり直しの結果を受けたもので、古代ギリシャからの民族音楽を志向する「歴史音楽党」が勝利。フランスを中心としたユーロがプログレッシブロックを基本路線とする中で、「音楽性の違い」は修復不可能なレベルに達したと判断した。
選挙戦に勝利したダスカルディス党首は「これが新たな一歩。これからは本当の意味で自由な音楽表現ができる」と満足げに話した。ギリシャはこれまでユーロ各国が親睦を深める音楽発表会でパーカッションを担当してきたが、国内でパーカッション人気は高まらず、人員不足が深刻な問題となっていた。
これまでもくり返されてきた「音楽性の違い」によるユーロ不参加・離脱。結成時には、イギリスがビートルズの流れを組んだロックミュージックを主張して不参加に。近年では、オペラへの原点回帰を主張するイタリアなども離脱を考えているという。
7月にワールドツアーを予定していたユーロは、ギリシャの穴を埋めるべくスペインをカスタネット専属から配置換え。しかしそのスペインも道具の維持費用が原因で深刻な財政不足に陥っており、先行きは不透明なままだ。