「VRウナギ」の出荷ピーク 仮想現実で蒲焼味わう

「VRウナギ」の出荷ピーク 仮想現実で蒲焼味わう


写真=仮想現実によるウナギ(左)と白米にタレをかけたもの(右)

写真=仮想現実によるウナギ(左)と白米にタレをかけたもの(右)

「土用の丑の日」を前に「VRウナギ」の出荷が最盛期を迎えている。極度の品薄が続くウナギの蒲焼を最新のVR(仮想現実)技術で再現したもので、浜松市の食品メーカー「ドードー」が開発、販売している。

「VRウナギ」は専用ゴーグルと白米、蒲焼タレのセット。白米にタレを満遍なくかけて専用ゴーグルを装着すると、目の前にリアルな蒲焼が映し出される。ゴーグルにはタレを数滴垂らして気化させる機能もあり、周囲に食欲を刺激する香りが漂う。あたかも焼きたてのような臨場感で、圧倒的ウナギ体験に没入できるのが特徴だ。

同社の宇那木社長は「多くの消費者は白米にタレがかかっていれば満足するので、捨てるほど乱獲する必要はない。これからはウナギというデータを食べる時代」を話す。今後はモーションデータの研究を進め、生きたウナギを掴み取りするモードも実装するという。

価格は1セット7000円、全国の家電量販店で販売中だ。一見すると「本物」に比べて割高だが、「VRなので繰り返し楽しめる」(同社)ことで長期的に見れば割安になる。

購入当初に映るウナギは「並」サイズだが、課金することで「上」や「特上」「アルティメット」を選択できる。定期的なアップデートは公式サイトから提供されており、季節ごとの味の違いも楽しめるという。