AKB総選挙、投票率100%以下なら不成立
現在行われている「第5回AKB48選抜総選挙」が、投票率100%に達しない場合は不成立となることがわかった。AKB選挙管理委員会が26日に記者会見して明らかにしたもので、「100%を下回ったならファンの総意とは言えない」としている。
委員会は会見で、「たとえ投票率が90%でも、何らかの事情で投票できなかった10%の意見次第では違う結果になるかもしれない。お金を出して投票券を買ってくれたのだから、その10%も大事にしたい」と説明し、「投票率100%」の正当性を主張した。
投 票率は、有効な投票券のうち実際に投票された割合から算出。最終的な投票率が100%以下なら、6月8日の開票は中止となる。その場合はすぐさま投票券を 売りなおし、「何回でもやり直す」(選挙管理委員会)方針。前回の総投票数は138万票、投票率80%だったという。
こ の決定を受け、自らを「票田」と呼ぶAKBファンの男性(34)は「そもそも、これまで100%に達していないのに成立していたことがおかしい。ファンだ けに選挙券があるんだから、無関心は罪ですよ」と歓迎する。一方で別の男性ファン(22)は、「開票前の速報で気に入らない結果が出たら、あえて投票せず 不成立にしてしまう人もいるのでは」と悪用されるケースを心配していた。
民主主義とマルチ商法に詳しい国分寺産業大学の秋元教授のコメント
「金を払ってまで投票券を買うこの姿勢は、民主主義の奇行種として非常に興味深い。事態の推移を見守りたい」