「広告スキップできない」 YouTubeに苦情殺到
動画共有サイトのYouTube(ユーチューブ)は14日、緊急でビデオメッセージを公開し、ユーザーから苦情が殺到していることを明らかにした。同社は原因を究明し、早期に改善したいとしている。
ビデオメッセージによると、苦情は「動画が始まる前の広告動画がスキップできない」などというもので、昨年から日本のユーザーを中心に寄せられるようになった。今年に入るとその数は急増し、多いときは一日に10万件にも上るという。
ユーザーのコメントには「人気のボイスパーカッション動画だというので見てみたら、怪しい男が鉛筆を紹介する広告動画だった。スキップボタンを探したが見つからず、ボイスパーカッションが始まらないまま終わってしまった」というケースや、「『オススメ動画』がすべて同じ男の顔で埋め尽くされ、何をクリックしても消えない。スパムではないのか」といったケースが寄せられている。
YouTubeは原因について「わからない」としながらも、苦情の多さを考慮し、若者に絶大な人気を誇るYouTuber(ユーチューバー)を起用したビデオメッセージを制作。「商品レビューをさせたら右に出る者はいない」として有名なムカキンさんが出演し事態の経緯を説明したが、この動画についても「怪しい男の動画がスキップできない」「最後まで見たが中身が無い」と更なる苦情が寄せられているという。
【用語解説】
YouTuber(ユーチューバー):YouTubeに自ら制作した動画を投稿する人物や集団のこと。動画再生数に応じて広告収入を得る人々もいる。