プロ野球最下位決定へ 来季から逆日本シリーズ開催

プロ野球最下位決定へ 来季から逆日本シリーズ開催


写真=東京ドーム

写真=東京ドーム

日本プロ野球連盟(JPB)は12日、臨時のオーナー会議を開き、来季からセ・パ両リーグ12球団の最下位を決める「逆日本シリーズ」と、それに伴う「逆クライマックスシリーズ」(逆CS)の開催で一致した。

会見した宇野コミッショナーは「日本シリーズとクライマックスシリーズ(CS)は大きな盛り上がりを見せるが、4位以下の球団は蚊帳(かや)の外になっているのが現状。興行収入や新たなファン獲得の意味でも、参加しない3球団にもスポットライトを当てることがプロ野球全体の活性化につながる」と意気込みを語った。

オーナー会議で話し合われた内容によると、まず両リーグのレギュラーシーズン下位の3球団がリーグ最下位を争う「逆CS」を実施。その敗者同士が、12球団の最下位を掛けて「逆日本シリーズ」で激突する。

日本一を決める日本シリーズは2位や3位の球団にも逆転優勝の可能性があり、CSは興行的にも大きな盛り上がりを見せる。しかし上位3球団以外はこのビッグウェーブに乗れず、一部のオーナーからは「疎外感を感じる」「興行的にも羨ましい」との声が聞かれていた。

また、今季から試験的に逆日本シリーズと逆CSを実施することでも一致したが、台風19号の接近で球場が使用できないため、今季12球団で最も勝率の低かった東京ヤクルトスワローズ(4割2分6厘)が初代最下位となることで決着。来季は2連覇に期待が掛かる。

さらに今後、より盛り上がりを高めるためサッカーJ2との入れ替え戦を望む意見も挙がったという。