コロンビア戦は「無観客パブリックビューイング」に W杯
日本サッカー連盟は24日、W杯で日本代表が出場するグループリーグ第3戦・コロンビア戦(25日早朝)について、全国で予定されるパブリックビューイング(PV)を無観客で行うことを決めた。これまでの試合後に起きた混乱を受け、連盟では対応を協議していた。
15日に行われたコートジボワール戦後には、興奮したサポーターの一部が渋谷スクランブル交差点に集結。混雑で交通渋滞が生じたほか、女性の体を触ったとして男が逮捕されるなど痴漢被害も相次いだ。騒ぎを起こした多くのサポーターが近隣のパブリックビューイング会場から移動してきたと見られる。
事態を重く見た日本サッカー連盟は今後の対応を協議。「パブリックビューイングに人を集めることが問題だ」「悪しき前例を作らないためにも厳正に対処すべきだ」などの意見が相次ぎ、25日に行われるコロンビア戦では、全国すべてのパブリックビューイングを無観客で行うことで一致した。
第1戦・2戦でパブリックビューイングを行った埼玉スタジアム(6万3000人収容)の担当者は、「(連盟から)大型モニターの技術者、警備員のみが入場を許されるという通達が来た。ただ、彼らも試合開始10分前にはスタジアムの外に出なければならないと言われた」と無観客の徹底ぶりを説明する。
無観客の対象となるのは日産スタジアム(7万2000人収容)や東京ドーム(同4万6000人)といった大規模なものから、飲食店が店内で行う小規模なものまですべてを含む。また、渋谷スクランブル交差点で騒ぎを起こした一部のサポーターについて無観客パブリックビューイングへの入場禁止処分を課すという。
日本サッカー連盟は取材に対し、「無観客パブリックビューイング会場も盛り上がるので、皆さんも一緒に応援してほしい」と話している。