アプリで使える「電子ティッシュ」を発売 大玉製紙


大玉製紙(東京都)は25日、都内で会見を開き、ティッシュを電子化した「電子ティッシュ」の発売を明らかにした。価格は5000円、発売時期は年末を予定している。

「電 子ティッシュ」は、使いたいときにアプリを起動することで、画面上に上質なティッシュの画像を表示させることができる。タッチパネルに触れれば、それにあ わせて破ったり、そよがせることも可能だ。商品の購入には、スマートフォンやiPadに専用アプリのダウンロードが必要となる。

水野社長 は、「ティッシュの原材料である木材の価格が急騰し、今の生産体制では値上げで対応するしかない現実もある。それではお客様にご迷惑をおかけすると考え、 『脱・木材』を合い言葉に流行りの電子化に踏み切った」とこれまでの経緯を説明。また、「電子ティッシュは木材を使わないので非常にエコ。地球環境保護と いう意味でも、画期的な発明だ」と話す。

会見では電子ティッシュを実際に使用するイベントも行われ、アプリを起動したスマートフォンで鼻 をかむ光景があちこちで見られた。タッチパネルに触れた回数によって画面上のティッシュは汚れていくが、リセットボタンを押すと新品に戻るなどの設定も細 かい。ただし「使い放題というわけではなく、リセットボタンを50回押すとアプリの有償更新が必要になる仕組み」(水野社長)だという。

同社では既に「電子油取り紙」「電子トイレットペーパー」「電子トランプ」「電子リサイクルペーパー」の開発を進めており、来年をめどに実用化したいとしている。