身分を隠した王族、絵画コンクールで酷評される


写真=王子が出品した絵画

写真=王子が出品した絵画

ヨーロッパのアコア共和国で、王族が偽名で描いた絵画がコンクールで酷評されて波紋を呼んでいる。コンクールを主催した企業は「評価は著名な方々にお願いした」としており、感性の問題としている。

コンクールに応募したのは同国のジュセッペ王子で、「禿鷹と夕陽の青春的視点から見た自画像:何もいえなくて…夏」という油絵を自費で制作したという。これを国内最大の絵画コンクールへ出品したものの、審査員は「悪い意味で、爆発している」「使用した道具の評価しか出来ない」「タバコの灰の方が価値がある」 とまで酷評し、美術雑誌でも「世紀の駄作」と話題を呼んでいた。

応募した人物が偽名と判明したことから「正体探し」がさかんになっていたが、15日、議会で「思春期のアホウドリとミツバチの暇つぶし行動」について論じていた王子が突如として自らの作品であることを”告白”し、メディアは一時、報道自粛体制となった。

王子は「自粛されると、こちらとしても余計に恥ずかしい」と自粛を解くよう求め、「苦手なことがやってみたくなる時だってあるでしょう」と出品について心情を明かした。