ゴキブリも「吊り橋の法則」と同じ反応


行動心理学の例として有名な「吊り橋の法則」と同様の反応が、ゴキブリにもあることが、東京五門大学の研究によって明らかになった。

研究チームの小清水順一教授によると、哺乳類以外でこのような行動が確認されたのは初めて。この結果は、昆虫の恋愛を解明する貴重な一例として、アメリカの科学雑誌『アストロ特別増刊号』に掲載される。

「吊り橋の法則」は、揺れた橋の上で男女を会わせると恋に落ちやすいという理論。周囲の環境からくる極度の緊張感を、異性へ対する緊張感だと勘違いしてしまうのが原因とされる。

小清水教授らは、人間が追いかけたり、ゴキブリ駆除剤を駆使して緊張感を与えた雌雄のゴキブリ2匹を教授の家へ放して観察。すると、必ず2匹はペアになったという。

教授は「今後は、ゴキブリにおける『スキナーの第4法則』や『ストローク経済の法則』が影響するか調べたい」と話している。