女子高生の7割「(正しい日本語を)知っているけど使わない」


内閣府が行った調査によると、全国の女子高校生の約7割が「難解な言葉を知っているけど使わない」生活を送っていることが明らかとなった。自らの学力を低く見せるこの行為は「偽装馬鹿行動」と名づけられ、今後は心理状況の研究が行われる。

調査は、全国から無作為に抽出した女子高生1000人が対象。「自分の国語能力をどう思うか」との問に、725人が「難しい言葉は古くて堅く見られるから恥ずかしい。使わないようにしている」と回答した。

末尾の自由欄には、「私たちは常々、大人たちの言葉に怒りと羞恥心を感じて参りました。二重敬語や慣用句の間違い、『てにをは』すら満足に使えないとは、将来の日本語を憂えるべきだと感じています」と書いた渋谷のギャル(16)もいたと言う。

最も使いたくない言葉の1位は「かねがね(予予)」で、理由としては「お洒落じゃない」がダントツだった。その後に「諧謔」、「僭越」、「こむら返り」と続いた。逆に、一番人気は「うねくる」で、「かなりキュート」、「チョーいけてると思う」。また、友達と最も盛り上がる話題の上位には「誤字・誤植の見つけあい」、「慣用表現ゲーム」で、こちらは568人が挙げた。

高校のうちは盛り上がる話題でも、社会に出た後は「正しい日本語は恥ずかしいし、堅いと思われる」との理由でほとんどが「卒業」してしまう。そして、「出来ない大人」になってしまうと見られる。

国立言語研究所は「うちが思うより、けっこういい事を知ってそうで安心。日本語はまだまだ大丈夫なんじゃね?」と談話を発表、困惑を隠しきれない様子だった。