宇宙開拓機構が職員間の打ち上げを当面中止


ロケット打ち上げ後の打ち上げ(コンパ・パーティー含む)問題で、宇宙開拓機構は27日、割り勘のイザコザが落 ち着くまでは職員間の打ち上げを見合わせる方針を明らかにした。また、部署内で少なからず孤立しているのは割り勘を拒否した幹部と断定した。フレデリック・チルトン計画部長らがヒューストンのジャクソン宇宙センターでの記者会見で語った。

宇宙開拓機構では、新人歓迎に始まり、忘年会、新年会、ボストン茶会事件記念など、様々な打ち上げが伝統的に打ち上げが行われている。最近では、トニー・マイケル事務総長の孫誕生記念が、先月10日にニューヨークで開催された。

チルトン計画部長は「苦渋の決断。打ち上げの中止は非常に残念」とやむを得ない対処と説明した。無断の打ち上げ実施は、個人的なものにしろ「厳格な処罰」が与えられる。会社ライフのリズムを狂わせかねない決定に、職員のお祭り気質は軒並み低下していると見られる。

関係者は「次回以降の打ち上げ、というよりもコンパですが、具体的にどのようなプロセスを通じて盛り上げるか結論を得ているわけではない」と指摘、一度下がった職員のお祭り気質を再興するには時間が掛かる可能性を示唆した。

6月10日、事務総長の孫誕生記念打ち上げは幹部職員が割り勘を拒否し、その確執がロケット打ち上げ中止にまで発展した。このため、宇宙開拓機構は新型ロケット打ち上げ終了後の打ち上げに向け、割り勘の徹底指導と事態の改善に全力を挙げてきた。それにもかかわらず、幹部の割り勘拒否は続いており、 宇宙開拓機構は強い衝撃を受けている。

打ち上げ再開のめどは立っていない。