100年前のワインで毒死 フランスで
フランス国家警察が明らかにしたことによると、南部ジュレワースの男性が100年前のワインによって毒死したという。パリ・ド・コルタ紙が報じている。
被害者は資産家のジャン・グランベ氏で、1906年のシャトー・パトリサを飲んだ直後に「おかしな味がする」といって倒れ、そのまま死亡したという。
1906年物のパトリサは酸化しているものの、ワインは経年変化によって毒性に変化することは無い。「空けたばかりのワインで毒死など考えられないこと」(ワイン評論家)で、ミステリアスな展開に地元は色めきたっているという。
このワインは、被害者の先祖だった当時のジュレワース領主に敵対する勢力が贈ったもの。先祖はなぜか飲まないまま保管しており、そこに毒物が混入されていたと見られている。
会見したジュール・メグレ警視によると、「嵐の山荘で衆人環視のなか倒れたというが、決して不可能犯罪ではない」とミステリ的展開を否定した。