サシャーユ 「ありがとうの石」のある丘


サシャーユ公国の丘・ネスラで先月、ある石碑が発見されました。通常「ありがとうの石」と呼ばれています。

中世の旅人が、ネスラを訪れると、その風景や町に対して「ありがとう!」と書きこんでいったものです。石の大きさは縦8m、横6mと超巨大で、重さは計り知れません。そんな大きな石が、長い年月の間に地面深くに埋まっていたのです。

ですが、1ヶ月前の大雨で土砂が崩れて石は約350年ぶりにネスラに姿を現しました。調査の結果、この石には世界各地からの旅人1000人以上が、「ありがとう」を約43種類の言語で刻んでいることが判明しました。

「ありがとう」、「今日は私の誕生日です。幸せをありがとう」、「ご加護をありがとう」、「無事たどり着けました。ありがとう」といった数百年前の言葉は、どれも温かさがこもっていました。

この石は、現在は掘り出されてネスラの丘に横たわっています。資料的価値は重要ですが、それ以上に人間の温かさを感じる、不思議な石でした。

いつも笑顔のネスラの方々は、きっと中世の時代も笑顔で旅人をむかえていたのでしょう。

是非、サシャーユを訪れた際はお立ち寄りください。そして、あなたも「ありがとう」と言ってみませんか?