イギリスで「緑の指」の大捜索始まる
園芸の本場、イギリスのリントキリッジ市議会は23日、「緑の指」を持つ人物の大捜索を決定した。「緑の指(Green Finger)」とは園芸が得意な人を指す英語で、歯止めが掛からない環境破壊に対する人材発掘を目指したもの。既に捜索は始まっているが、現在まで見つ かっていない。
ヒーリー市長は、「リントキリッジは化学工場の拠点として発展してきました。ですが、最近は環境破壊が深刻です。緑の指を持つ人を探すのは、緑化運動の原動力です」と語り、効果に自信の見せた。緑の指を認定された人は市の企画する緑化運動など、「環境大使」となって様々な活動に参加してもらうという。
28日から市内で一斉にスタートした捜索には市民2万人以上が参加したが、未だ発見されていない。「体が緑の人を探してるんじゃありません。そういう宇宙人ならたまに見つかりますが、我々の目的は緑の指、ですから」と担当者は苦戦している。
リントキリッジの隣町ジェンバートン在住で、緑の指を持つというジェシカ・フェデラーさん(73)は「緑の指は、探して見つかるものじゃあなくて、使うもの。それに気付かないうちはグリーン(未熟者)ね」と語った。