「文字化け対応」の印鑑発売 デジタル世代に照準

「文字化け対応」の印鑑発売 デジタル世代に照準


写真=「佐々木」を文字化けした場合

写真=「佐々木」を文字化けした場合

印鑑の老舗メーカー・保良印章堂(熊本市)は14日、世界初となる「文字化け対応印鑑」を発売する。近年は書類のデジタル化が進んで印鑑需要が激減していることを受け、若者に関心を持ってもらおうと開発したという。価格は2万8千円から(税別)。

この印鑑は、発注された名字を文字化けさせて彫るというもの。「田中」で注文を受けた場合は「化け」に、「吉本」は「シ繧ク縺ァ」などと変換される。文字コードやフォントの違い、エンコーディングなど原因によって文字化けを微調整するこだわりようだ。

同社の保良冨貴彦社長(78)は「印鑑もデジタル化していく時代がやってきた。若者のニーズを掘り起こしたい」と狙いを語る。文字化けした印鑑の使い道が最大の焦点だが、記者の質問には「ソ譁・ュ怜縺、゙、ケ!!!吶蒔・ゥハ/クサ七キ、ニ、、」として明言を避けた。