スペインで異臭騒ぎ、犯人は…「王様」
スペインの100万人都市アレスコの大型ショッピングモールから、市民の「異臭がする。ガス漏れしているようだ」との通報を受けた警察・消防が現場に急行した。
モール内の1000人余りを緊急避難させる緊迫した空気の中、周辺を徹底的に捜査・検証したものの都市・天然ガスの漏れは見つからず。見つかった意外な犯人は「フルーツの王様」だった。
最初に通報を受けてから1時間後。モールの中央に設置されたゴミ箱からドリアンが発見された。独特の芳香で知られるドリアンだが、発見された当時は半分に割られ、中身は空。どうやら、モールの客が捨てたものと見られる。
当局は結局、ガス漏れを最後まで発見できずドリアンが異臭の原因と断定。また、「騒ぎを狙った故意の『ドリアン遺棄』の可能性は低い」として事実の追求を終了した。
今回の事態で、モールは約2時間に渡って営業が中断。ドリアンの余りの被害ぶりに、アレスコ市では『ドリアンの遺棄に関する条例』の制定を視野に入れている。