「年収30円の生活を2000万年」 新宝くじが発売
日本宝くじ振興会は11日、新たな宝くじの発売を発表した。1等は当選金6億円と高額で、年末に合わせて販売する。
この宝くじの正式名称は「BLACK」(ブラック)。1等は6億円、2等は5億円、3等は4億円、最小当選額となる20等でも200万円と高額に設定されているのが特徴だ。当選本数も1等が500本以上となっており、「従来の宝くじと比べて億万長者になりやすい」(振興会)としている。
宝くじ業界は競争が加熱しており、最大7億円が当たる「ロト7」や「年収2000万円の生活が30年できる」と謳う「トトBIG」、夏や年末に販売する「ジャンボ宝くじ」など種類が増加。同振興会では新たに発売する「BLACK」の当選確率を一般的な宝くじの100倍以上に上げ、売り上げ1位を目指している。
しかし最大の特徴は賞金の受け取り方法。一度に大金を手にした高額当選者は金銭感覚が麻痺して破産するケースが多いことから、「BLACK」は1等6億円を毎年30円ずつ2000万年に分割して当選者に配当する。振興会の安田事務局長は「年収30円の生活を2000万年できる。いきなり大金持ちになって人生が破滅する心配が無いので、安心して手を出してほしい」と話す。
宝くじに詳しい米倉大学妻夫木学部の堤教授は「2000万年といえばヨウ素129の半減期(約1600万年)より長い。子や孫の代まで安心して将来設計できることは画期的」と指摘している。
「BLACK」は12月15日に発売予定。価格は1口100円だが、購入は100口以上限定となっている。