「ちょきんぎょ」が絶滅の恐れ レッドリストに追加


写真=5年後の絶滅が懸念される「ちょきんぎょ」

写真=5年後の絶滅が懸念される「ちょきんぎょ」

環境省は7日、絶滅が危惧される動植物をまとめた「レッドリスト」の最新版を公表した。今回新たに、JAバンクのイメージキャラクターを長年務めた「ちょきんぎょ」が「絶滅の恐れのある魚類」に登録された。

ちょきんぎょは1996年に発見された比較的新しい金魚の一種。全国のJAバンク周辺に生息し、同グループのイメージキャラクターとしてテレビCMにも登場。毎年、定期積金や懸賞付定期預金のシーズンになると姿を現し、愛くるしい姿でブームを巻き起こすほど人気を博した。

しかし近年、市町村合併による統廃合でJAバンクの数が減ったこと、現金好きのリス「ちょリス」がJAバンクのCMキャラクターに抜擢されたことなどを受け、生息数が大きく減少していることが指摘されていた。

そうした状況の中で政府は今月、「JAグループの解体」を視野に入れた農業改革案を公表。JAバンクの株式会社化など経営体制が大きく変わった場合、「改革案がちょきんぎょの生息環境を完全に破壊する可能性がある」(環境省職員)と判断。急遽レッドリスト入りが決まったという。

リストの作成に関わった環境省職員は「改革案だけでなく、TPPが締結した場合の影響も無視できない」とした上で、「外来種のキャラクターが国内に入れば、ちょきんぎょはすぐに駆逐されてしまうだろう」とコメント。外国生まれのキャラクターたちが国内のゆるキャラたちに与える影響の大きさを指摘した。

この発表を受け、JAの某幹部は取材に対し「政府はちょきんぎょが生き残ることと農業改革のどちらが大事なのか。胸に手を当ててよく考えてほしい」としている。