「ガバス」「ペリカ」「ギル」…仮想通貨の払い戻し求める大規模デモが発生


写真=10000ペリカ紙幣 ©福本伸行/講談社

写真=10000ペリカ紙幣 (C)福本伸行/講談社

インターネットで取引される仮想通貨「ビットコイン」の大手取引所が停止したことを受け、利用者の間で混乱が広がった。仮想通貨は急速に普及する一方、国家による法整備や保護の対象となっていないため、利用者の中には「預金が戻ってこないのでは」と懸念する声も多数聞かれる。26日には渋谷区で仮想通貨の払い戻し・現金化を求める大規模デモが発生した。

「預金残高すべてを現金にして返せ!」こう叫ぶのは、フリーターのAさん(31)だ。生粋のゲーマー(ゲームマニア)で、20年来の趣味という「桃太郎電鉄」シリーズは通算優勝回数1万回を超える。「4年前からやっている『桃太郎電鉄2010』で稼いだ僕の資産は99兆9999億9990万円。これがすべて消えてしまうと聞き、そんなキングボンビー以上の仕打ちを受ける前に早く引き出さなければと思った」と話し、一刻も早い現金での受け取りを希望している。

また、事情があって地下帝国で働いているいう男性Kさん(26)は、これまでに貯めたという56万ペリカを引き出す必要性に駆られてデモに参加した。「今日は50万ペリカで『一日外出券』を買ってなんとか表に出てきた。今日中に現金でもらえないとやってられない」と仮想通貨への不安を口にする。

デモは全長1キロ以上にわたって続き、参加者は1万人(主催者発表)。「ガバス」「ゴールド」「ギル」「ギタン」「円天」「子供銀行券」を現金にしたいと叫ぶ人々が渋谷の路上を練り歩いた。

その様子を遠巻きに眺めていた女性(64)が「よく使うSUICAも、今日5000円をチャージしたばかり。これも無くなってしまうのではないか心配になってきた」と話し、デモに加わる場面も見られた。

市場経済に詳しい、鷹の台経済大学の岡田哲一教授(ジンバブエ経済学)は「私の『人生ゲーム』における総資産の最高額は、95万ドルだった。…というのはさておき、ビットコインは、電子マネーとの違いがわからない人は絶対に手を出してはならない」と仮想通貨の安易な利用に対して警鐘を鳴らした。