正露丸を服用した職員を処分 ロシア


写真=征露丸

写真=征露丸

ロシアの東アジア外交研究所(モスクワ)は18日、同施設で働く30代の男性職員を「重大な規律違反」のため懲戒解雇したことを明らかにした。

この日の定例会見でボルシチコフ報道官が発表した。それによると解雇された職員は対日外交を研究。先月も来日し、「浅草やスカイツリー、東京ディズニーランドを視察した」(情報筋)とされる。

今月に入り、ネット監視員がこの職員の自宅PCを特に深い理由もなくスキャンしたところ、「日本で飲んだ苦みったらしい黒い粒」との記述を見つけたことから調査を開始。本人に事情を聞いたところ、「腹痛に耐えかね正露丸を2錠飲んだ」ことを認めたという。

日露戦争当時、感染症予防薬・腹痛薬として戦場で重宝された正露丸。名称に「ロシア(露)を征する」という戦意高揚の意味があり、現在も漢字を変えて数社から発売されている。明文化されていないもののロシアでは輸入禁止、服用した者は「再教育処分」されることは暗黙の了解だ。

事情聴取に対し職員は「ハッピーターンを食べ過ぎて腹を下した。あまりの危機的状況に、薬局で勧められるがままに従ってしまった」と話しているという。職員の処分についてロシア側がここまで情報公開するのは異例だが、「組織を引き締める意味合いもある」(情報筋)と見られる。

この職員は解雇されたものの、ロシア資源研究所(シベリア)が即日雇用。今後はシベリアで「楽園の開発事業」に就くという。研究所では同じことが起こらぬよう、全職員の日常を記録したデータの保存期間を従来の1ヶ月から1年に延長して分析を強化する方針だ。