トトロに国民栄誉賞 政府が方針


政府は2日、スタジオジブリ制作のアニメーション映画で活躍したトトロに、国民栄誉賞を授与する方針を固めた。長年にわたって日本アニメ界を支えた業績を評価した。

トトロは、1988年に公開された宮崎駿監督の「となりのトトロ」に登場するキャラクター。愛くるしい姿で幅広い世代に人気を誇り、菅官房長官をはじめ政府中枢にファンが多いことでも知られる。

「となりのトトロ」はこれまで「金曜ロードショー」(日本テレビ)で13回放送され、ゲド戦記で気の滅入ったジブリファンを安堵させる役割を担ってきた。映画公開から25年が経つ今でも高視聴率を維持していることから、日本テレビがトトロのレギュラー放送を計画していると報じられたこともある。

政府内では引退作となった「風立ちぬ」の主人公・堀越二郎や、同じく飛行機に情熱を傾けた「紅の豚」のポルコ・ロッソ、「バルス」でツイート数の世界記録を樹立する立役者となった「天空の城ラピュタ」のムスカ、なぜか高畑勲氏の「ホーホケキョとなりの山田くん」からキクチババを推す声も強かったが、最終的には政治判断でトトロに決定した。

3年ぶり5回目の監督引退を表明した宮崎駿氏も候補に挙がったものの、「長編制作を引退するといいなが ら、また撤回するのでは」「次クールのテレビアニメで復帰するのでは」との声も強く、また宮崎氏が「風立ちぬ」で主人公を演じた庵野秀明氏のヱヴァンゲリ ヲン最新作で主演を務めるとの憶測もあることから、「完全引退まで様子を見る」(政府関係者)ことになったという。

スタジオジブリでは、トトロの意向を踏まえて受賞を辞退する方針。