静岡と山梨が平和条約を締結 富士山領有権めぐり120年目で決着


写真=富士山(静岡県側から撮影)

写真=富士山(静岡県側から撮影)

静岡県と山梨県は1日、富士山の領有権をめぐる長年の争いについて、平和条約締結の共同声明を発表した。明治時代に両県で交わされた開戦通知が「発掘」されたことを受けたもので、120年にわたる戦いに終止符が打たれることとなった。

発端は昨年末、静岡施設に届くダイレクトメールの保管場所として利用されていた県立歴史文書センターの大掃除。金運がよくなる水晶とピザハットのチラシの間から、明治26年(1893年)に静岡・山梨両県で交わされた「開戦通知」が見つかった。

富士山領有権をめぐって戦闘を開始することに両県が同意する文書で、鑑定の結果、本物と判明した。これまで両県の間に平和条約は結ばれておらず、この開戦通知が現在まで続く「富士山はどちらのものか論争」の原因になった可能性も指摘されている。

日頃は「富士山信仰の総本社は静岡県にある」「お札に描かれている富士山は山梨県から見たものだ」などとインターネット上で熾烈な戦闘を続けていた両県民だったが、富士山の世界遺産登録が確実となったことを受け、戦闘状態にあるのはふさわしくないと双方が判断。関係各所で調整を重ね、平和条約締結に合意した。

これにより日本国内の紛争地域は、東京都と神奈川県の町田市領有権問題、東京都と千葉県のディズニーランド領有権問題の2つとなった。