「ドラえもん助けて詐欺」に注意呼びかけ 警視庁


写真=泣き言を言うのび太(C)藤子・F・不二雄

写真=泣き言を言うのび太(C)藤子・F・不二雄

警視庁は12日、全国で新手の「ドラえもん助けて詐欺」が相次いでいるとして注意を呼びかけた。「振り込め詐欺」に代わる名称として「母さん助けて詐欺」が決定したばかりだが、早くも名称見直しの必要性を訴える意見があがっている。

多発しているのは、詐欺グループが野比のび太を装って電話をかけ、現金や物品を騙し取るというもの。「ぼく、ぼくだよ!のび太だよ!3人用だからってスネ夫 がゲームを貸してくれないんだ!」「ドラえもん!ジャイアンにマンガ本をとられた!」などと泣き言を並べるのが特徴で、代わりとなるゲームや本の購入代金を要求する手口だ。

被害は今年度に入って急増しており、被害者からは「何とも情けない声ですがりついてくる感じが、断りきれなかった」「ああ、ドラえもんってこういう心境になって秘密道具を出してたんだな、と理解できた」との声が聞かれる。「中には恐竜の卵を見つけたとか、鉄人兵団がどうとか、劇場版を意識した内容もある」(捜査関係者)といい、のび太への同情や興味を利用した悪質な電話に騙されてしまうケースが多いという。

警視庁は、「(本物ののび太は)人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる青年だ。それがいちばん人間にとって大事なことなんだからね」とし、のび太を装った電話には応じないよう注意を呼びかけていく。