広辞苑、一新へ 月間方式取り入れ


長年、日本で親しまれてきた「広辞苑」。しかし、近年は発行部数が伸び悩み、出版元の岩浪書店(東京)は「広辞苑のイメージ、内容、形式一新」を宣言した。

広辞苑は、発行部数が1000万部(累計)を超える「国民的辞書」。一昨年まで毎年1万部以上が売れていたが、昨年は9000部、今年も1万部割れの見通しと状況は苦しい。

また、先月には『黄金虫』を「丸い虫」、『恐竜』を「トカゲの一種」と説明、挙句の果てには「UFO」に関して「私は、彼らの存在を信じている」との説明を載せた事実が発覚。こうした不祥事からか広辞苑離れは深刻化している。

そこで、発行元の岩波書店は売り上げ増加を目指して、月間誌形式にし、毎月の『旬な言葉』を紹介する方針を決定。その中で、

  • 「ページを使ったクロスワードの実施」
  • 「『マイ・ワード』のページを作り、利用者自身の言葉を収録できるようにする」
  • 「言葉の発祥の地を俳優が巡る『ことば・ふるさと探訪』特集の固定」
  • 「若者向けの特集」

などが予定されている。名称は「KOJI−EN」(岩波書店・ディアゴスティーニ協力)になる予定で、編集長はみうらじゅんさん。『ことば・ふるさと探訪』では、リポーターの「ことば大使」に俳優の阿藤快さんが選ばれた。

また、「ギャル語」、「なんちゃって英語」などの広辞苑収録も視野に入れ調整を進めているとのこと。これらは、来月からの広辞苑メールマガジンで詳細が明らかになる。編纂委員の大幅な入れ替えも予想され、みうらじゅんさんの人事が注目される。

金田一武義・早稲田大学教授(言語学)の話
「私も買います」