新生ホークス、MLB機構加入も視野


「え?ホークスがメジャーに?」

IT企業大手ソフトバンク(孫正義社長)がダイエーから球団を買い取り、新生出発した福岡ソフトバンクホークス。メジャーの大物獲得や王監督の采配での来季が期待されるが、10日に孫社長から驚きの発言があった。

「NPB(日本プロ野球機構)に現在は加入しているが、将来的にはMLB(大リーグ機構)への加入を考えている」というもの。

ホークスからは昨年、二塁のレギュラー井口が退団しメジャー挑戦の意志を表明。。その他にも、捕手・城島や三冠王・松中といった主力選手のメジャー志向は強いとされ、1~3年の間での戦力ダウンは必至。

また、FAやトレード、ポスティング制度でメジャー行きを目指す選手も多く、選手のメジャー流出はもはや、NPB全体の問題だろう。

そこで「救済措置」として孫社長が考え出したのが、「MLB加入」だ。いわば「球団ごとメジャー移籍」 するということになる。考えの理由は「日本の野球はレベルが高い。メジャー流出の傾向が高いのはそのためだし、止める権利は無いから、いっそのこと球団で 行ったほうが個人個人の失敗の損失も少ないだろう」とし、具体案についても、「06年までにはMLB機構へ、NPBには今年中に打診したい」とした。

孫 社長の計画は「5年以内にNPBを脱退し、MLB機構へ参入。MLB球団としてリーグに所属し、優勝を目的に戦う」というもの。現段階では決定に至って いないものの、「球団経営で、視野に入っている」と、本腰を入れて活動している模様。仮計画では、「数年という期間限定での加入」を最低条件にしていると いう。

現在、MLBに加入しているのは30球団。全米に拠点を置いているが、昨年までエクスポズはカナダに本拠地があり、決してアメリカ国内に限られる問題ではない。承認されれば、福岡がメジャー球団の本拠地となる可能性も否定できないのだ。

しかし孫社長は「経営や移動の点から考えて、現段階での第1本拠地候補はアメリカの都市。福岡は第2だ」とし、日本国内本拠地説は否定した。戦力の面から見て、確かにホークスは優勝も経験し、優秀な選手も多い。外国人助っ人選手も豊富で、ある程度の成績は見込めそうだ。

過去、NPB脱退後に他の機構に加入した球団は無い。新規参入から一転、新規独立に動いた格好だ。こうなると、メジャー移籍を狙う選手のホークス移籍や他球団の反発、帯同の動きは必至で、05年もまた波乱の日本球界となりそうだ。

NPBやホークス選手会などは声明を出していない。